祖父が亡くなったときの話
十数年前の話になりますが、祖父が亡くなったときの話です。遺品を整理していたら、一万円札が出てきました。でもその一万円札は何か変だったんです。


Bikki
福沢諭吉じゃなくて聖徳太子だったんだ。
伊藤博文(千円札)は見たことあったけど。
昔の一万円札なんてめずらしいから、親戚のおじさんに見せたんだけど、そのおじさんが言ったんだ。
その一万円札は値打ちがある。
でも銀行に持っていったら一万円にしかならないよね。
どうやら、この一万円札が使われていた当時の一万円の価値は、もっと高かったということらしい。

Bikki
どれくらい、違うんだろう。
昭和40年の一万円
古銭としてプレミアがつくかと思いましたが、ピン札でないと価値が下がるらしく、お札の番号が珍しいとかエラー紙幣とかでないと高額にはならないようです。
物価の変化ですけど、日本銀行サイトのQ&Aによると、消費者物価指数で4倍くらいのようです。
Q昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?
4万円あったのが、1万円に減ってしまったことになります。
もし銀行に預金していたらどうなっていたでしょう。
半年福利の計算で55年預けたとして、金利が2.6%であれば4万円です。
金利は変わりますので、金利の変化も調べないと正確にはわかりませんけど、最近はほとんどゼロですからね。
いずれにしても、祖父はだいぶ損をしたことになります。
たぶん、一万円札を隠しておいて、そのまま忘れてしまったのでしょう。
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